『クモが好き』
著者の福島さんは、クモ探しの旅を、探蛛行(たんちゅこう)と言う。蛛とは蜘蛛のこと。
福島さんのフィールドは主に秋田県で、長年、秋田県下のクモの分布の調査を行っていて、筋金入りのクモオタ。
福島さんの探蛛行には、妻も同行するというのだから、いやぁ、すごい。
クモの面白い生態も紹介されている。ジョウロウグモなどは、不妊率がかなり高いらしく、また、産卵できる程度に十分に太っていても、産卵しないで死んでいく個体が多いらしい。それでも、何億年も命を繋いできたのだから、それで不都合はないというわけだ。
ちなみに、私は、「クモが好き」と言えるほどには、クモ好きではないんだけど。