アリとコモリグモ

田んぼの畦で、ちょっと様子のおかしいコモリグモを見つける。
よく見ると、脚に小さいアリ(クロヤマアリ?)が食いついている。
とりあえず、写真を撮っておこうとカメラを取りに行っている間に、行方が分からなくなってしまった。

辺りを見回すと、直径5mmくらいの白い玉が落ちていて、アリんこがたくさん、たかっている。
どうやらコモリグモの卵嚢のようだ。
はて?と思ってよく見ると、アリんこが卵嚢の中から、コモリグモの孵化したばかりの幼生を引きずり出して巣穴に運んでいる。
この体長3〜4mmの小さいなアリが、コモリグモを狩ろうとしたのか、はじめから卵嚢を略奪するつもりだったのかは、それともただの偶然か、よく分からない。



卵嚢を抱えたコモリグモ