ウンコの渋滞

産経新聞 市役所にバキュームカー集結 市民苦情「早く来て」

 大阪府松原市でくみ取り業務を請け負っている業者が運搬方法をめぐって反発し、1週間にわたり市役所前にバキュームカー13台を止め続けていることが7日、分かった。くみ取りができず、市民からは「早く来て」と100件近い苦情が寄せられているという。

 市によると、回収する汚物は2種で、周辺自治体と別々の施設に運搬する協定を結んでいたが、実際には両方を混ぜて運搬。市は協定違反を認識していたが、黙認していた。

 市の指導もあり、業者は8月20日から協定通り分別して運搬。片方の施設がいっぱいになったため、「もう運べない」として8月31日からバキュームカーを止めているという。

 業者は「協定通りに是正したら処理が追いつかなくなった。混ぜて運搬した方が処理代が安いので協定を改定してほしい」と要望。市は「分別すると処理が追いつかず、慣例で行ってきた。早急に対処する」としている。

(2007/09/07 23:42)

汲み取りに来てもらえない家庭には大問題ですけど、端から見てるぶんには、なかなか面白いです。

で、これは、役所の対応が悪いと思います。
屎尿処理に限らず公営事業は、現場の作業を民間業者が請負としても、こんなことにならないように、その都度、事業・協定を見直し、業者の協力を得ながら必要な措置を講ずるのが、役所の大事な仕事です。


ちょっと話が横道にそれますけど、こういう公共事業が民間業者に委託されたとき、どうも役人達は業者が上手くやってくれるだろうという甘ったれた期待を持ってしまうらしく、必要な措置を講ずるのが遅れてしまうことがあります。
昨年の夏に起きた、ふじみ野市での流れるプールでの惨事もそうです。事業・施設の運営の責任が自分たちにあることを忘れないでほしいです。


それと、日本の都会(松原市が都会かどうかわからないけど)って汲み取り便所が意外にあるんですよね。地方の人は、都会って100%水洗便所でボットン便所がないて思ってる人が多いみたいだけど、実際にはバキュームカーが活躍しているんですよね。