活性汚泥で汚水の浄化
水環境は、自然の要素と人間の生活が絡み合って形成されているので、水環境のことを学習するのは、なかなか難しいのですが、手頃な学習のガイドブックがいくつも出ているので、それを参考にすると良いと思う。
- 作者: 山田一裕
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2009/06/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本は水環境の学習のガイドブックで、河川の水質調査法や、河川の汚染の過程、汚水の浄化の仕組みなどが簡潔に解説されていて、小中学校や市民レベルでの学習には、ちょうど良いと思う。
活性汚泥を用いた汚水浄化の実験が紹介されているのだが、活性汚泥にに対する解説が、ちょっと足りないように感じた(限られた紙面スペースでは仕方がないが)。
また、実験に用いる活性汚泥の入手について
活性汚泥の入手は、下水処理場で分けてもらう必要があります。手に入れた後はエアーポンプで空気をつねに与え、出来るだけ早く使いましょう。
↑上のAS菌の培養の実験で示したとおり、活性汚泥は下水処理場から分けてもらわなくても、自分で培養可能であり、また、活性汚泥を長期間維持することも可能なのです(ちょっとしたコツが必要ではあるが)。
活性汚泥の培養から実験を始めれば、下水処理の仕組みと、自然界の菌の働きがより深く理解できて、EM菌にたいしても距離感を保って考えることが出来るようになると思います。