ムツトゲイセキグモ:投げ縄ぐるぐる

最近は、ほぼ毎晩ムツトゲイセキグモの観察をしているけど、夜行性の生き物の観察はなかなか厳しい。

昨日、観察していた奴が、自分の居場所の周りにぐるぐる糸を張り巡らしていた。
ひょっとして産卵するのかと思ってしばらく見ていたけれど、ぴたっと動きが止まる。
まだ夜の10時だけど、普段の自分の生活ではそろそろ寝る準備に入る時間なので、かなり眠い。このまま観察を続けるかどうかか迷ったけれど、睡魔には勝てず、観察をやめて帰宅。
今日、見に行ったら、産卵していて卵嚢を作っていた。
また、貴重な産卵シーンを見逃してしまった。


ここ数日間、夜の観察を続けていて、やっと面白い映像が撮れた。

まず、粘球を作っているところ。
実に器用に、投げ縄を作る。
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そして、蛾の捕獲の様子。
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ムツトゲイセキグモが、接近してた蛾を捕らえようとして、投げ縄をグルグル振り回している。
蛾の動きが興味深い。
ただの通りすがりと言うよりは、何か気になるものがあって、それを探っているような動きをしている。どうやら、何らかの誘引物質が働いているらしい。

結局、蛾には逃げられてしまって、決定的瞬間を撮影できなかったのだが、なかなか貴重な映像ではないかと思う。