卵嚢と幼体

モミジの木の卵嚢。
3個のうちの1個に、何者かが中の卵を食べようといして穴を開けたらしい。
内部を観察するために、回収。



 
卵嚢の殻を切って内部を見てみると、ムツトゲの幼体が、モゾモゾと動いている。食われてしまったわけではないようだ。


 
 
ムツトゲイセキグモは卵嚢の中で孵化して幼体の姿で越冬するのが、外で幼体が観察したとの報告もあるようだ。
このような何者かが開けた穴から這い出てしまった幼体が、運が良ければ、死ぬことなく越冬するともあるかもしれない。

普通の出嚢の時期は5月の連休前後であるから、半年もの間、卵嚢の中で過ごしていることになる。